【初心者向け】オルカンとS&P500は両方買うべき?違いと選び方を徹底解説|新NISA対応

2024年から新NISAがスタートし、投資初心者の間でも人気急上昇中の「オルカン(全世界株式)」と「S&P500(米国株式)」。
- オルカンとS&P500って何が違うの?
- どっちを選べばいいかわからない…
- 両方買うのってアリなの?

そんな悩む方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「オルカンとS&P500の違い」や「選び方のポイント」、そして「両方買うのはアリか?」について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
いろんな情報があるから悩んでしまうところ!
どうすべきか解説していきます。

結論:オルカンとS&P500、どっちを買うべき?
まず結論からお伝えします。
- 分散投資を重視するなら「オルカン(全世界株式)」
- アメリカ経済の成長に期待するなら「S&P500(米国株式)」
- 迷う人は「両方買う」のもおすすめです
それぞれにメリットがあり、正解は1つではありません。
オルカン(全世界株式)とは?特徴とメリット

オルカンとは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称で、先進国から新興国まで、全世界の株式に分散投資できる投資信託です。
- 世界中の企業に分散投資ができる
- 手数料が非常に安い(0.05775%)
- オルカン1つ持っているだけで、ほぼ全世界の株式市場をカバー
オルカンはこれ1つで世界中への分散投資ができるため、新NISAでも非常に人気です。
迷ったらオルカンだけでもOK!世界中にバランスよく投資できます

また、手数料(信託報酬)が非常に安いのも特徴です。
SBI証券の投資信託人気ランキング(2025年4月)の中でも、オルカンの手数料がダントツで低くなっています。
順位 | ファンド名 | 手数料 |
1位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% |
2位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.08140% |
3位 | SBI・V・S&P500 | 0.0938% |
4位 | SBI 日本株4.3ブル | 0.968% |
5位 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% |
投資をするにあたり、手数料の安さは非常に重要です。
手数料は0.1%を超えたら高いです


このように、オルカンは
- 世界中の企業に投資できる
- 手数料が安い
といった特徴があります。

S&P500(米国株式)とは?特徴とメリット
S&P500は、アメリカの株価指数の一つです。
S&P500はアメリカを代表する大企業500社で構成されています。
その時価総額比率はアメリカの株式全体の約80%を占めています。
なのでS&P500はアメリカの市場全体の動きがほぼ反映されます

S&P500は株価指数のことですが、SNSなどで見かける「S&P500」という言葉は
「S&P500に連動することを目指す投資信託」
という意味で使われることが多いです。
「S&P500に連動することを目指す投資信託」は1つだけでなく、いくつかあります。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500
これらはS&P500とほぼ同じ値動きをする投資信託です。
- 世界経済の中心「アメリカ」一本に集中投資
- 過去の実績が高く、長期的に成長してきた
- アップルやマイクロソフトなど誰もが知る優良企業が中心
今後もアメリカの成長を信じるなら、S&P500が最適!

オルカンとS&P500の違いを初心者にもわかりやすく比較
オルカンとS&P500どっちにしたらいいの?

どっちでも大丈夫です!
違いを知って、自分に合う方を選べばOK!

オルカンとS&P500の違いは、ざっくりと以下になります。
- オルカン:アメリカを中心に世界中に投資する
- S&P500:アメリカに投資する
具体的に中身の違いを比較していきます。
国の分散性の違い

構成国を比較すると、
- オルカン:アメリカ(約60%)+世界
- S&P500:アメリカのみ
となっています。
オルカン | S&P500 | |
アメリカ | 61.7% | 100% |
日本 | 5.5% | – |
イギリス | 3.5% | – |
フランス | 2.7% | – |
カナダ | 2.7% | – |
スイス | 2.1% | – |
ドイツ | 2.0% | – |
インド | 1.8% | – |
台湾 | 1.7% | – |
オーストラリア | 1.6% | – |
その他 | 14.7% | – |
経済の中心はアメリカだから、オルカンでもアメリカが約6割も占めます

構成企業の違い(上位10銘柄)
次に構成される企業を比較していきます。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を構成している上位10銘柄は以下の通りです。
オルカン | S&P500 | |
1 | マイクロソフト | マイクロソフト |
2 | アップル | アップル |
3 | エヌビディア | エヌビディア |
4 | アマゾン | アマゾン |
5 | アルファベットA(Google) | アルファベットA(Google) |
6 | メタ(Facebook) | メタ(Facebook) |
7 | アルファベットC(Google) | アルファベットC(Google) |
8 | 台湾セミコンダクター | バークシャーハザウェイ |
9 | ブロードコム | ブロードコム |
10 | イーライリリー | イーライリリー |
10銘柄中9銘柄は同じです。
どれも世界的に有名な超優良企業ばかりです。
S&P500はもちろんすべてアメリカの企業ですが、オルカンも「台湾セミコンダクター」以外の9銘柄はすべてアメリカの企業になっています

過去の成績を比較(2018年~2024年)
オルカンとS&P500の実績は以下のようになります。

オルカンも中身の6割はアメリカだから、S&P500と同じような値動きになります

2018年からの6年間では、それぞれどれだけ増えたかというと
- オルカン:152.69%
- S&P500:197.69%
となり、S&P500の方が大きく増えています。
ここ数年はアメリカ一強だったので、アメリカの成長の恩恵を全面に受け取れるS&P500の方が増えています!

今後もアメリカ一強が続くかはわからないので、この差が逆転する可能性もあります。
オルカンとS&P500の違いまとめ
- アメリカ企業が約6割
- 上位10銘柄中9銘柄はS&P500と同じ
- 2018年~2024年の成績は+152.69%
- すべてアメリカ企業
- 上位10銘柄中9銘柄はオルカンと同じ
- 2018年~2024年の成績は+197.69%
オルカンを購入すると、
- 6割はアメリカ企業に投資
- 4割はアメリカ以外の世界中の企業に投資
することになります。
オルカンはアメリカを中心に世界中の企業に投資するということです!

一方でS&P500は、すべてアメリカ企業に投資することになります。
つまり
- オルカン:アメリカを中心に世界中に投資
- S&P500:アメリカだけに投資
ということになります。
初心者におすすめの選び方
選び方に迷ったら、以下を目安にしましょう。
オルガンがおすすめの人
- 世界全体の成長に期待したい
- なるべくリスクを分散したい
- どの国が伸びるかわからないから広く投資したい
オルカンのメリットは、なんといっても世界中に分散投資ができること。
投資の基本は分散投資です。
オルカン1つで世界中に分散投資できるのが、オルカンの魅力の一つ!

これまでは世界経済の中心はアメリカでした。
アメリカ企業が強く、アメリカに投資していれば資産を増やすことができました。
今後もしばらくはその傾向が続くと思います。
でもそれがいつまで続くかはわかりません。


今後、インドや中国といった新興国が大幅に成長する可能性もあります。
オルカンだと、世界経済の中心のアメリカをメインに投資しつつ、他の国にも投資ができます。
アメリカ以外の国が急成長したときの恩恵も受けることができます!

S&P500がおすすめの人
- アメリカの成長を信じている
- アメリカ企業の強さに魅力を感じている
- 成長性を重視して効率的に投資したい
S&P500は100%アメリカに投資です。
世界経済の中心のアメリカだけに投資するから、その成長の恩恵を受けることができます!

アメリカだけといっても上位500社に投資することになるので、十分分散投資はできています。
オルカンだと低成長の国にも投資することになりますが、S&P500はアメリカだけなので効率よく投資ができます。
でもアメリカの成長が低迷すると、その打撃も大きくなります

とはいえ今の暮らしを振り返ると、アメリカ企業に支えられています。

この暮らしが、そんなすぐに変わることはないでしょう。
アメリカ経済は堅調に成長しているので、今後も期待できます。
「今後もアメリカが中心」って思うなら、S&P500がおすすめです!

両方買うのはあり?実際どうなの?
そうは言っても、どっちにしたらいいか決めれないよ…
両方買ったらだめなの?

両方買うのもありです!

どうしてもどっちにするか決めれない場合、両方買うという選択もあります。
両方買うとどうなる?
両方買った場合、オルカンとS&P500の間の成績になります。

両方買った場合は
- アメリカ比率が高め(約80%)
- アメリカが伸びても、他国が伸びてもバランスよく対応
- 精神的に安定しやすい
両方持っていれば「どっちか外れたらどうしよう…」という不安が減ります!

- アメリカが成長し続けた場合
- オルカンだけより恩恵を受けることができる
- でもS&P500よりは恩恵は少ない
- アメリカ以外が急成長した場合
- S&P500より恩恵受けることができる
- でもオルカンよりは恩恵は少ない
よくある質問(Q&A)
- オルカンとS&P500、円安・円高の影響は違うの?
-
どちらも外国株なので、為替の影響は受けます。
ただし、オルカンは日本株も含まれるので、ほんの少しだけ“為替耐性”があるイメージ。
- 新NISAではどの枠で買えばいい?
-
まずは「つみたて投資枠」で買いましょう。
投資できる金額が増えてきたら、両方の枠をオルカンかS&P500で埋めるのがおすすめです。
- 途中でオルカンからS&P500に切り替えるのはアリ?
-
もちろんOK。
ただ、頻繁に乗り換えるよりも、方針を決めて“コツコツ続ける”ことの方が大切。
まとめ:迷ったら両方買うのもアリ!
「オルカン」と「S&P500」、それぞれの特徴を紹介しました。
オルカン | S&P500 |
全世界に分散投資 | アメリカに集中投資 |
アメリカ比率:約60% | アメリカ比率:100% |
将来の成長国の恩恵も受けられる | アメリカの成長に期待 |
今後もアメリカの成長が続くと思うならS&P500。
アメリカ以外の成長もあると思うならオルカン。
どちらを選んでも、新NISAでの長期投資に適した優秀な投資信託です。
正解はありません!
自分の価値観やリスク許容度で決めてOKです!

ちなみに我が家では、私はオルカン、夫はS&P500に投資しています。
迷うなら両方買っておくと安心感も得られますよ!
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