がん保険は不要?必要性を考えて加入するか検討しよう
日本人の2人に1人が「がん」になると言われています。
- 不安だから「がん保険」に入っておこう
- 周りの人も「がん保険」に入っている人が多いから、入っとこう
といった理由で「がん保険」に入っている人も多いのではないでしょうか?
ですが、「がん保険」はほとんどの人にとっては不要です。
保険は家計の支出の中でも、比較的占める割合が高いです。
不要な保険を解約することが資産形成のスピードを加速させます。
がんについて正しく知った上で、「がん保険」に入り続けるかどうかを判断しましょう!
私もがん保険に入ってたけど、解約したよ
結論
まずは「がん保険」についての結論です。
- 多くの人にとって「がん保険」は不要
- 若い時に「がん」になる確率は非常に低い
- 公的保険により、がん治療の自己負担額は平均10万円程度に抑えることができる
- 公的保険対象外の先進医療を受ける人はほとんどいない
がんになる確率
国立がん研究センターによると、日本人ががんになる確率は
- 男性:65.5%
- 女性:51.2%
です。
なので2人に1人はがんになるって言われてるよ
だたしこれは一生のうちにがんになる確率で、年代別で見ると以下のようになっています。
年齢 | 男性 | 女性 |
10歳 | 0.1% | 0.1% |
20歳 | 0.3% | 0.5% |
30歳 | 0.6% | 1.6% |
40歳 | 1.6% | 4.2% |
50歳 | 5.2% | 6.7% |
60歳 | 15.7% | 10.4% |
70歳 | 31.3% | 15.9% |
これは10年以内にがんと診断される可能性を表しています。
例えば30歳の男性なら、40歳になるまでにがんになる確率は0.6%しかありません。
つまり若いうちにがんになる確率は非常に低いです
年齢が上がればがんになる確率は上がります。
ただ、将来のことであれば、それまで保険代を払い続けるよりも、その保険代を貯金や投資に回して備える方が賢いと言えます。
わざわざ保険会社に手数料を払って備える必要はないよね
がんの治療にかかる費用
若い時に「がん」になる確率はほとんどないとはいえ、
もし「がん」になったら治療にけっこうお金がかかるから、保険に入ってないとまずいんじゃないの?
と思うかもしれません。
がんの治療費は、がんの種類や治療の内容によりますが、平均数十万円程度と言われています。
がんの種類 | 健康保険3割負担額 | 入院日数 |
胃がん | 29万2518円 | 18.8日 |
結腸がん | 24万8457円 | 15.4日 |
直腸がん | 33万6489円 | 18.7日 |
肺がん | 22万7571円 | 14.1日 |
乳がん | 22万9449円 | 12.9日 |
さらに、高額療養費制度により、年収500万円の人であれば、治療に22万9449円かかったとしても自己負担は8万5078円で済みます。
自己負担は10万円くらいなので、保険に入るよりも貯金で備えた方が賢い選択です
1か月にかかった医療費が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分があとで払い戻される制度
高額療養費制度の自己負担限度額は以下の通り。
所得区分 | 自己負担限度額 |
標準報酬月額83万円以上 | 25万2600円+(医療費-84万2000円)×1% |
標準報酬月額53~79万円 | 16万7400円+(医療費-55万8000円)×1% |
標準報酬月額28~50万円 | 8万100円+(医療費-26万7000円)×1% |
標準報酬月額26万円以下 | 5万7600円 |
低所得者 | 3万5400円 |
先進医療はどうなる?
よくがん保険のセールストークで使われるのが
先進医療は公的保険の対象外だから、全額自己負担ですよ
というものがあります。
そう聞くと、
せっかくなら先進医療を受けたいから、やっぱり保険に入らないといけないんじゃないか
と思ってしまいます。
ここで注意が必要なのは、「先進医療」だから良いというわけではないということです。
公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術など
つまり、先進医療とは保険適用にすべきか検討中の医療行為のことです。
先進医療の医療技術については、有効性や安全性が確認できれば先進医療から外れ、公的医療保険の対象となります。
先進医療の意味をわかった上で、がん保険に入るかどうかを検討しよう!
また、厚生労働省の調査によるとがん治療の際に、先進医療を受けた人の割合は0.3%未満です。
非常に確率が低いですね。
がん保険は必要なのか
ここまで説明してきたことをまとめると、以下のようになります。
- 若い時に「がん」になる確率は非常に低い
- 公的保険により、がん治療の自己負担額は平均10万円程度に抑えることができる
- 公的保険対象外の先進医療を受ける人はほとんどいない
確率が低く、費用もそこまで高額にならないことから、がん保険には入らず貯蓄で備える方がいいと考えています。
がん保険は絶対にいらないとは言いませんが、入るかどうかはこういった情報を知った上で判断するようにしてください
保険はギャンブルと同じです。
がんになった人は儲かりますが、ならなかった人は損をします。
なので私はがん保険には入らずに貯金で備えるようにします。
また、生活習慣を見直してがんになるリスクを少しでも下げるように心がけています。
不安だからっていう理由で保険に入るのはやめようね!
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不要な保険は解約し、ムダな支出を減らして、お金に困らない暮らしを目指しましょう!